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「とにかく!夏休みが暇で仕方が無いというなら毎日俺が予定を作ってやるから補習は避けろ!いいな?」

「えー。面倒だな・・・ごめん。とりあえず頑張る。目指すは95点で頑張るから、圭介睨まないで」

圭介にきつく睨まれてしまい、怖いのでとりあえず頑張ると言い繕う

「あ、じゃあさ、美希也俺と一緒にこれから毎日試験勉強しようよ」

楓がナイスアイディア!とでも言いたげにそう提案した

「うーん…そうだね…」

何とか言い逃れようと言葉を考えていたが隣に居る圭介からの視線が痛くて仕方なく頷いた

「宜しくお願いします」

これで満足?と隣を見ると何故か不服そうな顔をしていた

「どうかした?圭介」

聞いてみると

「いや、断ると思ってたから意外だったのと、折角俺が教えてやろうと思ってたのになーって」

そういうことは先に言わないと分からないって!

残念ながらまだアイコンタクトで全てが分かり合える仲じゃないようだ

「沢田と勉強したら時間を気にしなきゃいけないけど、俺と美希也だと同じ家なんだし、その分気兼ねなく勉強に打ち込めるから良いじゃない」

俺の気持ちが変わる前にと楓がメリットを上げる

確かに気兼ねなく打ち込めるかもしれないが、そこまで頑張る気もなかった

「まぁ、確かにそうだなー。しかも高里だとしっかり美希也が勉強しているか見張っててくれそうだし、よかったな美希也」

どうやら圭介としては異論がないらしい

だったら思わせぶりなことを言わないで欲しい

ココまで話がスムーズにまとまってしまうと、後は頑張ってそれを実行するしかない

どうなるのだろう?と不安に思いながらもしっかりとできる限りは勉強することを決めた



結局あのまま夕方になるまで図書館の自習室で勉強会を続けた

圭介も何だかんだと言いながら聡広に質問したりしていた

二人ともズルイなーと思いながらひたすら単語を暗記する

自分に欠けているのが単語力だと分かっている。それさえできれば後はなんとかできるのだ

時折聡広も

「浅木は聞かなくても大丈夫なのか?」

と声を掛けてくれたが、文法云々については何となくはわかるのだ

だから「大丈夫」と答える意外に返事のしようが無かった






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