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屋上に居た授業をサボっていた数名ともども生徒指導室へと連行された

「まったく!お前達はー!サボるならもっと巧妙に分かり難いところでサボれよな」

そう文句を言うのは俺達の担任の先生だ

「すみませんー昼飯食べたらいつの間にか眠ってしまったみたいでー」

よくあるサボリの言い訳だ

「そう言ってこの間も裏庭でサボってただろ!」

1ヶ月ほど前確かに同じ言い訳をしたがあの時は本当に昼ご飯を食べた後気持ちよくて転寝してしまったのだ

それをカウントに含めないで欲しい

「今回は裏庭より定番の場所だから言い逃れは難しいぞ」

そういう担任にそこを何とか・・・と拝むがどうにもならないようだ

「で、サボってたんだろ?」

と改めて聞かれるがこちらはさっき言ったように同じ言い訳をする以外にない

「はぁ、浅木は眠ってしまったとしても沢田は起きていただろ?何で起こしてやらなかったんだ」

俺から圭介に狙いを変えたのか圭介にそう質問した

「起こそうとは思ったんですけど、こいつすっげぇ気持ち良さそうに眠ってたし、昨日寝不足だと聞いてたんで遅刻になるギリギリの時間まで寝かして置いてやろうと思って起こさなかったんです」

話を合わせてそう応える圭介。しかし、担任は納得できないようで

「あの時はもう既に授業の時間が半分終わっていただろ?何故教室に行かなかった?」

「そろそろまずいなって思ってこいつを起こしたところだったんですよ。まぁ、多少遊んでたのは認めますけど?美希也って寝起きはめちゃくちゃ可愛いもんな?」

こちらに同意を求めるように振られても応えようがない

「可愛いって何だよ!寝起きが悪いのは認めるけど・・・そして結構それで迷惑掛けてるからそれについては悪いと思ってるけど・・・」

だけれど可愛いといわれるのは心外だ!と怒る

その様子に担任も呆れて物が言えないようで

「分かった。もういい」

と手で払うようなしぐさをされた

「はぁ、普段なら放っておくんだが真面目な高林先生がお前達が教室に居ないことが心配だったみたいでな、急遽俺もお前達の捜索をすることになったんだ」

どうやら全て聡広が原因のようだ。・・・と、なると、この場に連れてこられた他のサボリ組にとっては俺達のせいでしょっ引かれたことになる

きっといい迷惑だっただろう。まぁ、連帯責任ってやつだと思って欲しい

「今後面倒だからサボるなよ」

今回は注意で済むようだ

それにしてもサボりくらいで大事にはしないで欲しい。

一緒に事情を聞いていた聡広を見るとどこか怒っているようで険しい顔をしている

「美希也、帰ろうぜ」

「あぁ、うん」

圭介に促されるまで聡広をじっと見つめていた

一体何を考えているのか全く分からない

圭介と一緒に廊下に出ると圭介にバンッと背中を叩かれた

「いたっ、何?」

理由を求めたが無視して無言のまま教室へと向かう

慌てて後を追うが一体どうしたのかはさっぱり分からなかった






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