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テストまであと2日

毎日聡広は試験勉強対策をしてくれた

英語だけでなく他の教科も

さすが、家庭教師をしていただけあって教えるのがうまい

これなら早く他の教科の分からない部分とか聞いておけばよかったと後で思った程だ

いつも家まで来てくれるし、放課後は図書室にも来てくれる

でも、それは二人きりの時間ではなく楓も含めた3人での時間

今日はどうしても聡広と二人で話したかったのでわざと講師室へとやってきた

「失礼します、高林先生いらっしゃいますか?」

ガラッと扉を開けて目的の人物を探す

聡広は出入口から一番遠い窓際の席に座っていた

「み・・・えーっと、浅木、どうかしたのか?」

名前で呼びそうになって慌てて言い直す聡広に軽く笑って

「ちょっとお話したくて・・・今忙しいですか?」

「いや・・・大丈夫だ」

何か書いていたのだろう。ノートを閉じてこちらにやってくる

昼休みのせいで廊下は人通りも多く落ち着いて話はできない。空き教室かどこかへ行くしかないだろうと思い歩き出そうとすると聡広に腕を引かれてとめられた

「ココでいいだろ?話って何だ?」

こんな往来の激しい場所で、しかも他の講師が聞いている中で話せというのだろうか?

少し揺らぐが今言わなければもうチャンスはないだろう。

楓も一緒の時に言える話ではないから

「高林先生、土曜日・・・空いてる?」

「・・・悪い、ちょっと予定を入れてしまった」

「・・・じゃあ、日曜日は?」

「そっちも・・・ごめん」

どうやらこの土日は予定が入っているらしい

毎週土日のどちらかはデートしようという約束なのに。

予定が入ったならすぐに教えて欲しかった。

「そっか・・・残念。それならいいや。呼び出してごめんね」

最近聡広との距離がどんどん離れていく

たった1週間ほどのことなのに。時間とは関係なくあっさりと聡広が離れていくような感じがして怖かった






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